Q 銀河系ってどうなってるの?


 我々の住む地球が銀河系という星の集団の中にあることは、小中学校の理科で習ったことと思う。
でもこの銀河系というのは一体どういうものなのだろうか?
実は、銀河系というのは宇宙に一つだけの存在ではない。
その数は、2000億とも言われ、我々の銀河系にある恒星の数と同じくらいの数あるのだ。
我々の銀河系内には太陽と同じ恒星は2000億個あると言われている。
広大な宇宙の中には、そのような銀河系が千億単位で存在しているのだ。
いかに宇宙が広いかお分かりだろう。

では、この銀河系は一体どんな姿形をしているのだろうか。
銀河にはいくつかの種類があるが、大別すると2種類に分けられる。
一つは、我々の銀河系のように渦を巻いている渦巻き銀河である。
この銀河には比較的大きめのものが多い。
そして二つ目は、楕円形をした楕円銀河である。
これは質量が普通の銀河の数十分の一程度の矮小銀河と呼ばれる銀河に多く見られる比較的小さなものが多い。
細かく分類すると、「棒渦巻き銀河」「レンズ状銀河」といった銀河もある。
では、これら銀河の内部構造はどうなっているのだろうか。
我々の銀河系を例にとって見てみよう

 我々の住む銀河系は、他の銀河系と区別するため天の川銀河と呼ばれる。
天の川銀河の場合、太陽のような恒星から地球のような惑星、チリやガスの集まりの星雲や星団が構成要素としてある。
こうした星の集団が銀河である。
だが、含まれるのは星だけれはない。
ダークマター(別解説参照)と呼ばれる見えない物質も含まれていると言われている。
地球上の空気のように、銀河系、もっと言うと宇宙全体がダークマターと呼ばれる物質で満たされている。
では、次にその内部構造を見てみよう。
天の川銀河は中心核(*1)、バルジ成分(*2)、円盤成分(*3)、ハロー成分(*4)という4階層構造になっている。
この構造が渦巻き銀河の基本形である。
そして、こうした星の集団が太陽系と同じように銀河系の中心を軸に回転している。
意外と知られていないことだが、実は太陽系もこの銀河系の中心核を中心に公転しているのである。
地球が太陽の周りを公転するように、太陽系も銀河の核の周りを公転しているのである。
中心から約2.8万光年の距離を約2億年の周期で公転している。
その速さは、秒速220kmという高速だ。
これを見ると、宇宙の物理法則はこうした回転という概念が実に多用されていることがよく分かる。
ブラックホールも回転することでそのエネルギーを得ているのだ。
そして太陽系は公転の他にも、銀河の上下方向にも移動していると言われている。
つまり銀河系の中心から2.8万光年という距離を保ちつつ上下方向に移動しているのだ。
その周期は8億年という非常に長いサイクル。
公転周期が2億年なので2周回転するとまた元の位置に戻ってくる。
そして更に2周回転するとまた元の位置に戻ってくるのである。
こういう具合に、地球上では不変のように見える太陽系や銀河系も実は地球同様に宇宙の中で生きているのである。

(注)
(*1) 半径10光年程度。
(*2) 中心部の丸く膨らんだ星の集団。直径1.5万光年程度。
(*3) 直径約10万光年程度。厚さ2000〜3000光年。
(*4) 銀河系を丸く取り囲む最も古い部分。




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