Q クエーサーって何?


 クエーサーとは、宇宙の遥か彼方に存在している巨大な天体のこと。
このクエーサーが存在しているのは、地球から100億光年程度も離れている宇宙の果ての方である。
最も離れているものでは、130億光年もの彼方のクエーサーも観測されている。
現在では100個以上ものクエーサーが観測されている。
このクエーサーを初めて観測したのは、1950年代終わりの電波天文台である。
可視光で見える天体をスペクトル観測したところ、今まで見たこと無いような観測結果になった。
これがクエーサー観測の始まりである。
その後1960年代には次々にこの謎の天体が観測され、準恒星状天体(quasi-stellar object)と名付けられた。
この名前をとってクエーサー(quaiser)と名付けられた。
当時謎多き天体だったクエーサーも、現在では少しずつその姿が明らかになってきている。

ではどうしてこんなに遠くの天体が観測できたのだろうか?
それにはまず、クエーサーの構造を知る必要がある。
クエーサーとは、単体の星の名前ではなく、銀河系のような星の集まりのことである。
その活動を見ても、銀河系と非常によく似ている。
けれども普通の銀河系と違うのは、中心に超絶的なエネルギーを放つ天体があるという点だ。
この中心は大質量のブラックホールだと考えられている。
そのブラックホールに吸い込まれるチリやガスによって莫大なエネルギーを得ているという。
その莫大なエネルギーによって、闇黒の宇宙の中で一際明るい天体となっているのだ。
その明るさというのは、銀河系の1000倍、実に太陽の1兆倍の明るさである。
そんな明るい天体でも、地球から100億光年も離れているので肉眼での観測は難しい。
観測するには赤外線や]線のような電磁波で観測されるが、特に赤外線で観測される場合が多い。
余りにも遠くにあるため、その光は地球に届く頃には赤い光だけが観測されるようになる。
これを赤方偏移という。
この赤方偏移の性質により、遠い遠いクエーサーを観測することができるのである。
また、クエーサーは可視光によっても観測されている。
それは次で述べる重力レンズを利用して見える。
ゆがんだ空間を進んだ光が遙か彼方から地球までやってくるのである。
その光も、数億年という昔の光なのである。
クエーサーは、そんな宇宙のロマンを感じさせてるものなのだ。



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