水星 (Mercury)
水星は太陽から一番近い惑星で月よりもやや大きい程度である。
表面には小規模なクレーターが数多く存在する。
その姿は月とよく似ているが、質量が月よりも大きい。
大気はほとんど無く薄いガスの層がある程度で、とてもじゃないが生命の住める環境ではない。
この水星は特異な惑星で、自転周期が約59日、公転周期が約88日と1日が1年のおよそ3分の2を占めている。
このため、太陽光の当たる昼間は430℃にもなり、金星と並ぶ灼熱の惑星である。
逆に、夜になると−210℃にまで冷え込む。
これは海王星の表面温度とほぼ同じである。
カロリス盆地と呼ばれる大クレーターは直径約1300kmで水星の半径の半分にもなる。
そしてクレーターの底では年中日の当たらない場所もあり、そこには氷があるのではないかとも言われている。
また1992年にはレーダー観測により、北極部分に水の氷が発見された。
← 水星表面のクレーター
水星の内部は半径1800〜1900kmの巨大な鉄のコア(核)で占められている。
このため、質量が大変大きくなっているのである。
一方ケイ酸塩の外殻は、ほんの500〜600kmの厚さで、コアの3分の1程度の厚さしかない。
そしてコアは、少なくとも一部は溶融していると考えられている。
太陽に非常に近いため、望遠鏡での観測は難しい。
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水星データ
赤道半径 |
脱出速度
| 公転周期 |
衛星数 |
2440km |
4.25km/s |
0.2409年 |
0 |
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