木星 (Jupiter)
木星は半径が地球の11倍、質量は318倍、体積は1300倍もある太陽系最大の惑星。
その質量は太陽系の木星以外の惑星全ての質量の合計の2.5倍もある。
けれども木星は平均密度が水の1.3倍しかなく、地球より太陽に近い値となっている。
その理由は水素約90%、ヘリウム約10% でほぼ太陽と同じ成分からなっているからである。
木星の気圧は凄まじく、外から100kmほどでその圧力のために液体分子状になった水素の層が現れ、
それから200万km進むと今度は液体金属状の水素の層が現れる。
ここまでくると気圧が300万気圧に達する。その層から更に4万km進むと鉄やケイ酸塩の核が現れる。
核の表面の気圧は3600万気圧、温度は2万度にも達する。
ちなみに核の中心気圧は 810億気圧にまでも達してしまう。
木星の周囲に見える縞模様は、風の流れを示している。
円形に見える渦は大赤斑と呼ばる風が滞留している場所で、秒速100メートルを越える強風が吹いている。
その大きさは横に地球が2〜5つも入るほどの大きさがある。
木星には数十個の衛星があるが、有名なのにイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの四つがある。
これらの衛星は1610年にガリレオが発見した衛星でガリレオ衛星と呼ばれている。
イオは火山活動が盛んでその成分は硫黄や二酸化硫黄からなっている。
エウロパには運河の流れた様な跡があり、地下には氷や水があるのではないかとも考えられている。
その地下の水の中にバクテリアのような原始生物の存在も指摘されている。
これからも探査が期待される衛星のひとつである。
これらのガリレオ衛星は、低倍率の望遠鏡でも観測が可能で、目のいい人は肉眼でも見える可能性があるという。
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