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土星 (Saturn)

土星といえばまず輪を連想するであろう。 この土星の輪は一体何から出来ているのか、その疑問は400年も前から考えられてきた疑問で、 正確なことが分かったのはボイジャー1・2号機の土星探査によって明らかにされた。 この輪は1本の輪ではなく、何千本もの輪が同心円状に並んでいるのである。 輪の成分は数メートルから数ミクロンの氷の粒や塵の粒からなっていて輪と輪の間で衛星が公転しているところもある。 土星の衛星にタイタンという特異な衛星がある。 半径2575kmと、太陽系の衛星で2番目の大きさを誇り、地球の約1.5倍の大気がある。 タイタンといえばその環境が原始の地球に似ていることでも知られている。 そしてカッシーニが2005年に撮影したタイタン地表面の初画像が右下の写真。 ここに見える石のようなものは石か氷の塊だという。 大きさは大体十数cmの大きさで、この下には浸食の跡があることから、ここにはメタンやエタンのような何らかの液体が 流れていたことが濃厚となった。 大気の成分はほとんどが窒素でアルゴン、メタンも少量含まれている。 太陽光によってこの窒素やメタンから光化学スモッグがつくられる為にタイタンはオレンジ色に見え、 地表から数十キロのところではメタンの雲が発達していてメタンの雨が降っているという。

土星は数年前まで木星とその衛星数を競っていた。 2000年以降木星と土星の衛星の発見が相次ぎ、土星が衛星の数の首位を奪った時期もあった。 けれども、現在は木星が土星を大きく離し、太陽系一衛星をもつ惑星となった。 どちらの惑星もこれからも衛星が新たに発見される可能性は十分ある。 2007年5月現在、土星の衛星数は59個発見されている。


1997年10月、土星探査機『カッシーニ』が打ち上げられた。 それから7年、ついに土星周辺へ到着したカッシーニから土星や周辺衛星の精密な画像が送られ、 2005年1月14日には衛星タイタンの大気圏内へと到達し、ついに人類史上初着陸を果たすことに成功した。 1979年にパイオニア11号が接近して以来、30年近く土星は人類にその素顔を少しずつ明らかにしてきた。 今後もカッシーニにより土星探査が行われる予定である。 果たして土星が人類の知らない新たな素顔を見せてくれる日は来るだろうか。


← タイタン 半径2575km ← タイタンの地表面


← ミマス 半径398km ← テティス 半径530km


土星データ
赤道半径 脱出速度 公転周期 衛星数
60268km 35.48km/s 29.458年 59





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