水無月の涼風


 六月。
季節は夏に移り変わって来ていることが肌で感じられるようになりました。
今日は千佳とのデートの日。
これまでも何度か千佳とデートを重ねてきた雅博。
今日も千佳を家まで迎えに行きました。

千佳「あ、お兄ちゃんいらっしゃ〜い」

千佳は嬉しそうに雅博を迎えました。
もうすっかり笑顔も自然になり、付き合っているということを実感できるようになりました。
そして2人は歩き出しました。
今日は雅博の家で過ごすことになっています。
雅博の心の中はもうすっかり千佳とエッチなことをするということでいっぱいでした。
歩いて程なく、雅博の家に到着しました。

雅博「暑かったから喉渇いたでしょ? ジュース用意するから待ってて」
千佳「あ、うん、ありがと」

千佳は何度も遊んだことのある部屋でいつものようにベッドの上に腰を下ろしました。
雅博は冷蔵庫から冷えたジュースを取り出し、氷を入れたグラスに注いでいきます。
するとすぐさまグラスの表面に水滴がつきました。

雅博「おまたせ〜、はいどうぞ」
千佳「うん、ありがと〜」

千佳は雅博から手渡されたサイダーに口をつけました。
口に広がる甘味と弾ける刺激。
何口か飲んで夏仕様になったコタツの上に置きました。
雅博も一気にサイダーを飲み干すとグラスをコタツの上に置きました。
白いコタツの天板にぽたりと二滴の雫が広がっていきました。

雅博「ジュースもっと飲みたくなったら言ってね」
千佳「あ、うん」
雅博「それじゃあゲームでもやろっか」
千佳「あ、えと…その前にまた勉強教えてもらえないかな?」
雅博「あ、うん、いいよ〜」

千佳は可愛らしい水色のバックから勉強道具を取り出しました。
最近では2人のデートには千佳に勉強を教えてあげることも組み込まれていました。
今日もいつものように千佳は雅博に勉強をみてもらおうと思っていたのです。

千佳「今日も算数なんだけど…」
雅博「うん、何でも聞いて〜」
千佳「おお、お兄ちゃん頼もしい〜」
雅博「えっへん!」

それから雅博の家庭教師が始まりました。
千佳はとても努力家で分からない所があったらこのようにデートの度に雅博に聞いています。
アナちゃんや茉莉ちゃんには英語を教え、千佳には算数や国語を教える。
そんな雅博はみんなの役に立てる嬉しさにいつも浸っているのでした。


それからおよそ1時間後……

千佳「あ〜、これで終わったよ〜。 ありがとね、お兄ちゃん」
雅博「うん。 また分からないとこがあったらいつでも聞いてね」
千佳「うん!」

千佳は雅博の頼りがいのある姿に改めて見直すのでした。
そして千佳はすっかり氷の溶けたグラスの残りを飲み一息つきました。
雅博もグラスにジュースを入れ、一息つきました。
2人の静かな時間が流れていました。
と、すっと向かい合わせに座っていた雅博が立ち上がりました。
そして千佳の後ろに重なるように座りました。
手を前に回し、千佳を抱きかかえました。
千佳はびっくりした顔をしています。

千佳「ちょ、ちょっとお兄ちゃん…!?」
雅博「僕…もう我慢できなくなっちゃった……」
千佳「………」

千佳の背中に押し付けられたすっかりエレクトしたもの。
千佳はその意味が理解できたのか、頬に椛を散らして言いました。

千佳「もう……お兄ちゃんのエッチ…」

いつものように手で気持ちよくしてくれというサインなのです。
そんな千佳はベッドの上に座った雅博のズボンのチャックを恥ずかしそうにしながら下げていきます。
そしてすっかりテントを張ったトランクスの隙間から大きくなったものを取り出しました。

千佳「わぁ……もうこんなにおっきくなってる…」
雅博「千佳ちゃんに気持ちよくしてもらいたくて1週間我慢してたんだよ」
千佳「そ、そうなんだ……」

そう聞いて千佳は一層恥ずかしそうにしていました。
これまでにも何度か見ているものでずが、やっぱりいざ目の前にすると恥ずかしくなってしまうのでした。
雅博もそんないつまでも初々しい反応を見せる千佳に興奮しているのでした。
こんな雅博ですが、実は千佳のことを気遣っているのです。
今にでも千佳と行為に及びたいところですが、それには千佳が苦痛に耐える必要があります。
そこまでして自分だけ満足したいとは思っていないのです。
やっぱり2人が満足できなければ一方的な快楽ということになってしまいます。
前に千佳に同意を求めたことがありますが、やっぱり千佳は怖いということで断っていたのです。
それからは雅博のを千佳が手でする、というのが暗黙の了解となっていたのです。
これなら雅博が気持ちよくなって、千佳も雅博を気持ちよくさせられたという双方の満足が得られます。
でも今日の雅博は次のステップに進むことを考えていました。

雅博「今日はちょっと趣向を変えてみよっか?」
千佳「え…? どうするの…?」
雅博「今日は口でやってくれないかな?」
千佳「え……口で?」

千佳はよく分からないというような上目遣いで雅博を見つめました。

雅博「うん。 舐めたり口の中に入れたりしてくれればいいよ」
千佳「えっ!? これ…舐めるの…?」
雅博「うん。 やっぱ嫌?」
千佳「……お、お兄ちゃんがして欲しいんなら…いいよ」
雅博「ホント!? じゃあ早速ここ舐めてくれるかな?」
千佳「う、うん……」

ちょっと難色を示していたものの、千佳は雅博のためにすることにしました。
教えられたように恐る恐る舐めていく千佳。
初めての体験に、千佳も雅博もドキドキしていました。
そして千佳がペロッと軽く舐めただけで、敏感に反応する雅博。

千佳「きゃっ! う、動いた〜……」
雅博「そ、それ凄く気持ちいい……」
千佳「そ、そうなの…? …じゃあもっとしてあげる…」
雅博「うわっ…! うぅ……い、いいよ……」

雅博の体は面白いように反応していました。
1週間ご無沙汰だっただけに感度は抜群のようです。
ちょっと舐められただけでこれです。
限界に達するのは時間の問題でしょう。
千佳もそんな雅博の反応が面白いようです。
舐めたり口に入れたり、独自のテクニックで雅博を気持ちよくさせていきます。
暑い室内に吹き込む涼しい風。
2人の行為を見守るように水無月の涼風が駆け抜けていきました…。


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