月光花


 千佳の頭は、上下に動いていました。
雅博のものを口に含み、刺激を与えています。
一方雅博は、気持ちよさそうな顔をして千佳の頭を押さえています。
一生懸命に気持ちよくさせようとしている千佳。
千佳のそんな健気な姿に、雅博は一層欲情するのでした。
時たま千佳の歯が当たったりしていたが、それもまた一興。
雅博にとってはちょっと痛くても初々しさを感じるのでした。

雅博「ああ……千佳ちゃん…気持ちいいよ……」

雅博の言葉に上目遣いで微笑む千佳。
口に自分のものを含んでの笑顔に、雅博は一気に絶頂に近づいていきました。
その間にも千佳は頭を上下させて雅博を気持ちよくさせていきます。

雅博「あっ…あっ! そ、そろそろ出そう……」

雅博はもう限界でした。
千佳の与える刺激の一つ一つが、雅博を敏感にさせていました。

雅博「ち、千佳ちゃん…もういいよ……出ちゃうから…」

そう言っても千佳はやめる様子はありません。
でももう限界です、雅博はどうすることもできず、ついに達してしまいました。

雅博「で、出る!! うっ!!」
千佳「んん!」

たくさん刺激され、千佳の口の中に精を放つ雅博。
勢いは止むことなく、何度も何度も射精しました。
その間千佳は、苦しそうに目を閉じています。
そして、6、7回の射精が終わると、雅博はゆっくり千佳の口から抜きました。

雅博「ご、ごめん千佳ちゃん、出していいよ」
千佳「んん………んっん〜……ゴクッ……」
雅博「え? もしかして飲んじゃった…?」
千佳「……うん…。 …すごくたくさんだったから飲むの大変だったよ…」
雅博「無理して飲まなくてもよかったのに…」
千佳「……それになんか苦くてあんま美味しくないね…」
雅博「そりゃそうだよ…だって飲むもんじゃないし…」
千佳「え…そうなの…?」

千佳は驚いたように言いました。
口の中に出されたら飲むものだと思っていたようです。
そして飲みきれなかった液が、口端からたらりと零れていました。

千佳「うぅ〜、何か口の中がイガイガする…」
雅博「ゴメンね、ホントに…。 でもすごく嬉しいよ」
千佳「ホント?」
雅博「うん、千佳ちゃんに僕の精液飲んでもらうのが夢だったから」
千佳「もう…お兄ちゃんのエッチ……」

雅博にそんなことを言われて千佳は顔が真っ赤になっていました。
でもその表情は、どこか嬉しそうでした。

雅博「じゃあジュースでも飲んでお口直ししよっか?」
千佳「…あ、いいよ……この味、もっと味わってたいかも…」
雅博「……うぅ…千佳ちゃん〜!」
千佳「わっ…お兄ちゃん……!?」

雅博は千佳のあまりの可愛らしさに堪らず抱きつきました。
絨毯の上に千佳を押し倒し、抱きついています。
雅博は黙ったまま千佳の体に顔を埋めていました。
千佳はそんな雅博のことを可愛いと思うようになっていました。
雅博の頭を優しく撫でてあげる千佳。
立場が逆転したことにも、2人とも幸せを感じていたのです。


 その後、2人は外に出ました。
いつものようにお昼をファミレスで食べ、2人でショッピング。
千佳に気に入ったお洋服をプレゼントする雅博も彼氏としての自覚が身に着いてきたようです。
そして楽しい時はあっという間に過ぎていきました。
時刻は午後7時過ぎ。
6月とは言え、もう辺りは暗くなっていました。
そして2人は千佳の家の近くの公園にいました。

千佳「今日もありがとね、お兄ちゃん」
雅博「ううん、僕の方こそお礼を言うよ、飲んでくれたし…」
千佳「……ねぇ、また飲ませてくれる…?」
雅博「え、また飲んでくれるの?」
千佳「うん、いいよ」
雅博「あ、もしかしてあの味、気に入っちゃった?」
千佳「……うん、ちょっと…」
雅博「そっか…それじゃあ僕も頑張らなくちゃね」
千佳「お兄ちゃんのエッチ……」
雅博「はは、じゃあ今度も1週間溜めといてあげるから」
千佳「……うん…」

2人のヒミツの会話は、暫く続きました。
年の差を越えた2人の恋人たち。
公園のプラタナスの樹の下のベンチの2人は、明日の方向を見つめていました。
お互いを信頼し、必要とし、そして愛する。
2人は共に成長しているのでした。

雅博「それじゃあ、気をつけて帰ってね」
千佳「うん、じゃあまたね〜」

そして口づけ。
ちょっと背伸びをする千佳とちょっとかがむ雅博。
別れ際の口づけも、もう自然でした。
お互いの唇に余韻を残し、千佳は帰途に着きました。
その姿をいつまでも笑顔で見送る雅博。
角を曲がり見えなくなるまで、雅博ま見送り続けました。
そして、空を見上げると、くっきりとした円い満月がにっこり笑っていました。
淡い光の月光と街灯の煌やかな光が、爛漫と咲く花壇の花をいつまでも照らしていました…。


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