明日へ向かって


 そして雅博のものは律動し、アナちゃんの手の中で弾けました。
勢いよく白い液体が飛び出しました。

アナ「きゃっ!!」
茉莉「わっ!」

アナちゃんと茉莉ちゃんは、そのいきなり飛び出た液体にびっくりしていました。
とっさに手を引っ込めるアナちゃん。
けれども、その後も何度も律動してアナちゃんの手や服を汚していきました。

アナ「な、何ですかこれ…!」
雅博「ゴメンゴメン……これは精液って言うんだよ」
アナ「え…せ、せいえき…?」
茉莉「……え、それって…」
雅博「うん、赤ちゃんの素だよ」
アナ「え……そ、そうなんですか…?」
茉莉「……これがそうなんだ…」

アナちゃんと茉莉ちゃんは精液というものは認識していたようです。
保健の授業か何かで教わったのでしょう。
けれども、実物を見たのは初めてのようです。

アナ「…なんかすごくねばねばしてますわ……」
茉莉「……ほ、本当に白いんだね…」
雅博「2人とも興味あるみたいだね」
アナ「べ、別にそういうわけじゃ……」
雅博「これでまたひとつお勉強になったね」

雅博は家庭教師気取りで言いました。
少女たちはいつまでも興味深そうに放たれた精を見たり触ったりしていました。

雅博「じゃあちょっと後片付けしよっか」
アナ「あ…はい」
雅博「ゴメンね、服にまでついちゃって…」
アナ「いえ、洗えば落ちますから…」
雅博「でも精液って服についちゃうとなかなか落ちないんだよ」
アナ「えっ! そ、そうなんですか…!?」

そう言われてアナちゃんは困ったようにおどおどしていました。
ティッシュでふき取ってもその部分に跡が残っていました。

雅博「ゴメン、ウソだよウソ。 洗濯すれば落ちるから大丈夫だよ」
アナ「…そうなんですか、よかった……」

アナちゃんはホッと胸を撫で下ろしました。
雅博は脱ぎっぱなしだったズボンを穿きました。

雅博「それじゃあそろそろ英語の勉強再開しよっか?」
アナ「あ、はい!」
茉莉「うん!」

アナちゃんと茉莉ちゃんは嬉しそうに頷きました。
英語の勉強をするのが楽しいようです。
後片付けも終わり、英語の勉強を再開しました。
アナちゃんと茉莉ちゃんは楽しそうに家庭教師雅博の言うことを聞いていました。

雅博「この『have』が動詞で『〜を持っている』っていう意味になるんだ」
アナ「はい」
雅博「そして主語が三人称の場合、つまり『he』とか『she』のときは三単現の『s』がついて『has』になるんだ」
アナ「あ、なるほど…」
雅博「こういう不規則な変化をするのは地道に覚えていくしかないね」
アナ「そうなんですか…」
茉莉「なんか覚えるの大変そうだね…」

雅博はその後はいい家庭教師をしていました。
雅博自身も2人に勉強を教えるのを楽しんでいました。
今までこういう経験が無いから自分を必要としてくれる2人がとてもかわいく見えるのでした。
そして時折、さっきのいけない授業を思い出しているのでした。


 それから数時間後…。
そろそろ5時になろうとしています。
2人はそろそろ帰る時間です。

アナ「えとお兄さま…そろそろ私たちおいとましますわ」
雅博「え、あ、もうそんな時間か…。 じゃあ送ってくよ」
アナ「あ、いいですよ…2人で帰れますから…」
雅博「いいよ、帰り道に変な人が出るかもしれないし…」

雅博は少しでも2人と一緒にいたいと思っていました。
雅博の厚意に甘えることにした2人。
そして3人は外へと出て行きました。
外はすっかり涼しくなっていました。
まだ5月も始め、夜になるとまだ寒さも残っています。
住宅街を駆ける風が、ちょっと冷たく感じました。

雅博「えと、今日やったとこだいたい分かったかな?」
アナ「はい!」
茉莉「うん、よく分かったよ〜」
雅博「そっか、良かった〜」
アナ「お兄さまって教え方お上手なんですね」
雅博「そ、そっかな? じゃあ今度来る時までにちゃんと復習しておいてね」
アナ「はい先生」
茉莉「ちゃんとやってくるよ〜」

3人はすっかり家庭教師と生徒の関係になっていました。
そしてまた今度教えてあげる約束を交わしました。

雅博「じゃあ次回もエッチなことも一緒に教えてあげるよ」
アナ「…え……はい…」
茉莉「……うん…」

2人は恥ずかしそうに俯いてしまいました。
エッチなことを教えてもらうことにちょっと抵抗があるようです。
けれども、好奇心がそれをも上回っていたのです。
なんとなく次の授業が楽しみになる2人でした。

アナ「今日はありがとうございました」
茉莉「ありがとね、お兄ちゃん」
雅博「うん、それじゃあまた今度ね」
アナ「さようなら〜」
茉莉「バイバ〜イ」

アナちゃん家の前で2人と別れました。
振り返っても、いつまでも雅博に手を振るアナちゃんと茉莉ちゃん。
雅博も振り返っては手を振り返します。
そして、角を曲がり見えなくなるまでそれは続きました。
来た道を帰る雅博。
帰り道、すっかり青くなった桜の木が何度も雅博に話しかけていました…。


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