Q 宇宙はどれくらい広いの?
Q 宇宙はどんな形をしているの?



 誰もが一度は宇宙はどのぐらいの広さがあるのか、疑問に思ったことがあるだろう。
これは人類が何千年も前から思ってきたであろう疑問のひとつだ。
10年、20年前から言われている説に150億光年の広さがあるというのがある。
これは宇宙の誕生がビッグバンによるものである説から来ているもので、現在有力な説。
ビッグバンとは宇宙の始まりが無( 時間も空間もない状態 )から急激に広がった爆発のこと。
正確には無からインフレーション( 膨張 )が起こり、そのエネルギーでビッグバンが起きた。
爆発と言っても戦争で使われる爆弾や核兵器とは比較にならないエネルギーをもっている。
素粒子レベルのほんの小さな火の玉の点から、1秒も経たない一瞬のうちに何億光年と広がった。
その後も徐々に広がり始め、現在に至っている。
現在も宇宙は膨張しており、刻一刻とその広さを増していると考えられている。
これは膨張宇宙というもので、その膨張が最大点に達した時にはいずれ収縮するものと考えられている。


 この膨張宇宙は球を考えてもらうと分かりやすい。
中心にあった一点が、膨張して球になる。
その球の表面が宇宙の最果て、つまり、宇宙の広さの最大点である。
様々な観測・研究の結果、この球の表面上にある星の年齢がおよそ150億年になることが分かった。
光よりも早い物質は存在しないので、もしビッグバンが光速度で広がったなら中心から150億光年となる。
これが宇宙の最果てまでの距離である。
しかし近年の科学技術の発達により、2003年にNASAのWMAP衛星プロジェクトチームがほぼ正確な宇宙の年齢を発表した。
それによると宇宙の年齢は137億歳であるという。
今まで言われてきた宇宙ができたのは150億年というのは大方正しかったのだ。
詳しいことはこちら(アストロアーツ)を参照。
そして今も膨張が続いていると考えられているので、今でも宇宙は広がっている。
ただ、宇宙は球状になっているかどうかはまだ分かっていない。
なのでこれはあくまでも仮説に過ぎない。
この球状の宇宙は閉じた宇宙とも呼ばれるものでもある。

 一方、閉じた宇宙と反対の開いた宇宙というのもある。
開いた宇宙とは、双曲面で表わされる宇宙のことである。
この双曲面の宇宙では、無限の大きさを持ち果てが無い。
果てが無い、とはどういうことか?
それは宇宙自体が無限大の大きさを持つので、果てを測ることはできないのである。
たとえ宇宙旅行が可能になって、どんなに高速の乗物で宇宙の果てを見ようと思っても不可能なのである。
無限に広がっているので終わりの無い永遠に続く宇宙となる。
これが開いた宇宙の考え方だ。

 そしてもうひとつ、トーラス宇宙というものがある。
これはドーナツ状の宇宙で、その大きさは有限であり果ては無い。
平らな面を筒状にしてそれをぐるーっと円形につなげた感じである。
宇宙はこの面上に広がっており、内部は無となる。
無の概念は捉えにくいかもしれないが、宇宙がこの面の上だけに広がっていると考えてもらえばいい。
ドーナツ状ということは、グルッと一周回ればまた元の場所に戻ってくる。
これがその大きさが有限である、ということである。
元の場所に戻ってきてしまうので果ても無いのである。
例えば宇宙旅行で地球から宇宙の果てを見ようと進んでも、いずれまた地球に戻ってきてしまう。
どの方向へ進んでも、果てを見る事はできない。
これがトーラス宇宙の考え方だ。

 上記で述べてきたことはどれも仮説にすぎない。
けれども、このうちのどれかである可能性は十分にある。
アインシュタインは宇宙の膨張率というものを観測できればこのうちどれが宇宙の姿を明らかにできると言った。
しかし残念ながら宇宙の膨張率はまだ分かっていない。
いずれ宇宙の真の姿が我々の前に明かされる日が来るであろう。



IndexNext


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送