宇宙という場所


 宇宙…それは人知を超えた遙かなる永遠の存在。
太古の昔から、人間は宇宙に特別な思いを馳せてきた。
神の住まう場所として神話の舞台になることもあった。
一方では天文学や万象学、占いとして実用的な活用もしてきた。
それから数千年、科学が発達した現在では多くの天文学者によって宇宙の謎が明らかにされてきた。
21世紀は宇宙時代とも言われるように、天文学はこれからますますの発展が望まれている。
それでは、宇宙について少し学術的に考えていこう。

 宇宙のことについて考えるときには地球の常識はほとんど通用しない。
ご存知のように宇宙には空気はなく極限までの低温だ。また空間の概念も随分と違う。
地球上では長さ・距離の単位、メートル法のメートルやその1000倍のキロメートルを用いている。
だが、これを宇宙規模で用いると莫大な数になってしまう。
例えば太陽〜地球間平均距離は1億5000万キロメートル(この距離を1天文単位という)になる。
この程度ならまだ地球の単位を利用できるだろう。
けれども銀河や宇宙の距離を測るには無理がある。
宇宙の広がりをキロメートルで表わしてみると、1兆キロメートルの1000億倍というとてつもない数になってしまう。
これでは不便極まりない。
そこでどんな状況でも不変の速度で進む光を基本にした「光年」という単位を用いる。
この1光年は光が1年間に進む距離のことで、光は毎秒約30万キロメートル進むので一年間では約9兆キロメートルとなる。
これは誰でも一度は小学校や中学校でも習ったことがあると思う。
これが天文学でも基本的な単位として用いられるので知っておいてもらいたい。
そしてもう一つ、さっき出てきた天文単位という距離の単位。
これは太陽から地球までの平均距離を1とした距離の単位である。
どんなときに使われるかというと、例えば「太陽から木星までの距離は5.2天文単位」という具合。
恒星や惑星間で使われることが多い。
主に太陽系内で使われているけれども、それ以外でも使われることがある。
光年を使うまでもない比較的短い距離を測るのに向いている。
天文単位と光年はどちらも基準にしているものが違うので、時と場合によって使い分けされる。
この辺の使い分けも理解しておくとより分かりやすく宇宙のことを知ることができるものと思う。




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