「俺は…確かにそうかもしれない……」
「やっぱり……」
「でも俺はお前が好きだ、だから現にこうして付き合ってるんじゃないか」
俺の言い分に、彼女は冷たい視線を送ってくる。
「それは小学生とかと付き合うと犯罪になるから私はその代わりなんでしょ?」
「違う! 俺はお前のこと愛してる…一緒にいて幸せなんだよ…」
俺の言葉を少しは分かってくれたのか、強張った顔を緩めて彼女が言った。
「私、友達から聞いたの。 あなたがロリコンだって…」
「……そうだったのか…」
「でも私は信じられなかった…あなたにそんな趣味があるなんて……」
「…こ、これは違うんだよ……」
俺は狼狽し、弁明できなかった。
その様子を見て、彼女はくすっと笑った。
そんな彼女の笑みに、俺は自分は何を慌ててたのかと不甲斐無く思っていた。
「ふふ、私…あなたのそういうとこが好き…」
予想だにしなかった彼女の言葉。
俺はその時、初めて彼女の本音を聞いた。
「そうやって慌てるあなたの姿、とっても可愛くて…」
その言葉で、俺は何とも言えない気分になった。
今まで頼り甲斐のある彼氏として通っていた俺にとって、その言葉は新鮮で何故か嬉しかった。
ロリコン趣味もいいが、この身分も悪くない。
俺は手かせを外すように思い切って彼女に甘えた。
「もう……この子ったら……すっかり甘えちゃって…」
彼女が俺の頭を撫でていく。
すっかり彼女にはめられた感があるが、そんなことはもうどうでもいい。
俺は自分に素直になることに、もう抵抗は無かった。
それからというもの、より一層の幸せが続いたことは言うまでも無い。

             

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