信じる心、救われる時


 神主になりたい、理想だけが膨らむ毎日。
神社の厳かな雰囲気、自然と調和した鎮守様の佇まい。
古の日本から伝わる伝統と伝承。
その全てを感じられる職業、神主。
今時神主になりたいと思う若者は稀だろう。
そんな古臭い伝統なんてものより流行のデザイナーの方が断然カッコイイ。
それはそれで構わない。
が、中には流行り物よりも伝統の重みの方が断然カッコイイと思う人もいること。
それだけが言いたい。


 就活だのバイトだの、はっきり言って興味無い。
もっと言えば係わりを持ちたくない。
時に親の心子知らず。
その裏を返せば子の心親知らず。
無名な三流大学に通い、神主目指す日々。
田舎町で一人憧れだけが膨らむ。
田舎といっても交通の便の悪い山間の町。
一人悶々とする日々が、無為に過ぎてゆく。
ある意味俗世間から隔離された生活。
そんな生活を経て、神主への憧れが、今現実味を帯びてきた。

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