言霊

窓の外からひらひらと、ひとひらの桜の花が迷い込んできた

これは、彼からの贈り物なのかもしれない

手にとって見ると、そこには小さくこう書かれていた

『ありがとう、ずっと一緒だよ』去り行く彼の、最後の言葉





   富士の山

東雲空を、僕は遠く見つめる

富士山の、残雪は白く輝く

もう季節は春、、気持ちいい春の夜明けの涼しさを全身に浴びて、

僕は彼女の住む、富士山の裏側へ向かった








   愛のかたち

『ゆるせない』その言葉に秘めた思い

彼は気づいてくれるだろうか

あの日の約束、大切な時間

画面に残ったその文字を、私はベッドの中でずっとみていた





   夜空のムコウ

見上げる星空には物語がいっぱい詰まっている

織姫と彦星のようなロマンチックな恋物語がいっぱい

部屋の窓から見上げる私と

仕事の合間に見上げる真っ黒になった彼のように








   めぐる季節

黒髪をなびかせて、丘の上で街を遠く見つめる少女

ひらひらと舞い落ちる桜の花弁が、少女を淡く染め上げた

去年のこの場所で、少女に出会った

高校生になった彼女は、去年よりもキレイに夕陽に映えている





   バーチャル・ラヴ

『どんな人だろう』それを考えると胸が熱くなる

言葉だけで展開される世界は、興味本位で足を踏み入れた

同じ時間に、同じ様に画面に向かって言葉を選ぶ自分と

理想の人が、このチャットにはいる……








   恋の交差点

俺の目の前に、小さな彼女が遠く見つめている

蒼穹にため息つく彼女は、恋に恋する中学生

いつもの丘で、今日も彼女は遠く夕陽を見つめていた

俺はそっと夕陽色の彼女を見つめていた





   恋の一方通行

白く浮かんだ雲のむこう

青く輝く天の美しさは君の瞳によく似ている

黒く吸い込まれるような瞳は僕の心を虜にする

俯く君は、今日も夕陽色








   禁断の恋

あの子は小さな女の子

僕の思いを寄せるただ一人のかわいい女の子

でも彼女は小学生、俺は大学生

今日もまた、公園で彼女を見つめる僕がいる





   歪んだ恋心

彼女は無邪気な笑顔で友達と遊んでいる

何も知らずに、ただ無邪気に僕の目の前を走り回っている

彼女を自分のものにしたい…毎日思っていた…

そして俺は立ち上がった…彼女の元へ








   一方的ラブロマンス

陰の下、いつも見つめる彼女がいる

そんな恋を日々愉しむ俺

その可憐な姿にいつでも喜びを感じ、幸せを感じる

うららかな日差しの僕だけの恋のロマンス





   卒業

いつもの景色、見慣れた町並み

でも今日はその町並みが違って見えていた

自然と溢れる涙で、全てが歪んで見えていた

今日私はフラれた…周りが幸せに浸る卒業式のこの日に…








   生きる喜び

僕はには頑張れる理由がある

守りたい人がいるから、僕は頑張ることができる

単純な理由かもしれないけど僕にとっては大事なこと

僕はあの日から、生きる喜びを知った





   潮騒

晴れ渡る青空の下、君の視線は水平線

爽やかな夏の海風が、君の髪を優しく撫でる

潮騒を聞きながら、愛を語る僕らがいる

いつの日か、結婚したその日を夢見て








   君の気持ち

伝えられないこの気持ち

もどかしさで悶々とする日々

愛しい気持ちは未だ変わらず

変わった唯一のものは君の気持ちだけ





   しあわせのきもち

週に一度のデートの日

おめかしして出かけるこのウキウキは

誰にもあげられない、私だけの大切な時間

愛せる人がいることの幸せよ








   愛してると言いたい

「愛してる」と直接言えなくて

メールで思いを伝えたっけ

本音を伝えきれないまま

今はもう、過去の思い出になった





   俺流

俺の言葉は冷たいとよくお前は言うが

これが俺の愛情表現

好きならそれでいいじゃないか

言葉に表わさずとも、態度で示す、俺は








   携帯電話

携帯電話の着信履歴

メールに残るは君の顔文字

笑顔の君が残した形跡も

笑顔で僕の心を癒してくれる





   熱中

心ひそかに思いを寄せて

陰ながら君を見つめる毎日

君は未だに気付かないことが

僕の心をますます熱くしてくれる








   陰影

あなたの影が消えたその日は

私の翳が見えた日

離れ行くあなたの後姿が

私の心を変えてしまった





   恋の順序

いつも傍にいてくれる

そんな優しい君に僕は、恋をした

初めて会ったあの頃は

君が僕を見つめ、今は僕が見つめる








   嘆きという空

綺麗な眼差しはいつのものか

空を見つめて生まれた恋心

幸せ感じて心が豊かになった俺

にごりの眼差しは、嘆きの現状





   利き手

僕の左手の中には君の右手

サウスポーの君と右の僕

お互いの利き手を封じる楽しさ

不器用な恋の、繊細なひととき








   あなたの肩

自然に寄り添うあなたの肩に

広い背中が見えないけれど

あなたの優しさあたたかさ

すべてを感じるこの肩越しに





   見えるしあわせ

まばたきするあなたの横顔

何度見ても胸がドキドキ

ときめく思いを胸に秘めて

今日もあなたを密かに見つめるしあわせ








   しあわせのとき

目覚ましの音も今日は好意的

キラキラ輝く空気の粒

あなたの笑顔に出会えるこんな日は

いつもとは違うしあわせのとき





   今日という日

君に逢える今日は

いつもより気合を入れて髪セット

幸せな時を共有したくて

最高のデートを約束した日








   雪の路

虚空の空に、舞い降りる白い雪

白い息が、虚空に消える

いつか通ったこの道は

あの人との思い出の路





   君の居た部屋

君の居た部屋の片隅に

夕陽の赤が入り込む

もう居ない君の足跡は

未だ消えぬ、想い出と共に








   京乙女

京の都に舞う桜

淡い色合い好き香

春の日差しは心やわらかに

恋も漫ろな無垢乙女





   夜空の二人

冷える夜空の下待つ君を

いつもの僕は笑顔で顔合わせ

冷えた心を暖める

二人の時は、今ここにある








   時間と想いと

声の聞こえない二人は

いつしかお互い距離隔て

それぞれの生活営み始め

今、二つの人生になった





   壁

遮るものも無く

ただ君を見つめる幸せ

見えなかったはずの壁が

今は二人を隔てる








   瞳の中の自分

白い息が零れる寒空に

一人思うはあの頃の思い出

君の瞳に映った僕の姿

あのもう一人の自分に、気付いたあの頃





   二人の時間

いつになく笑顔の君は

僕まで笑顔にしてくれる

一緒にいることが幸せと言う君は

僕まで幸せにしてくれる








   音信不通

携帯に残った着信履歴

かけてみても、もう繋がらない

今の僕は、過去の僕じゃあない

痛みつける胸の蟠りは、未だ消えぬ





   元旦慶賀

紅い着物を纏った君に

惚れ直す僕がいる

その端麗なる落雁の容貌に

瑞祥なる初詣かな





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