イケナイ関係B
それは、初めて見るものでした。
黒くて、変な形で、何よりも私の知ってるのよりも大きかったのです。
私が目を両手で覆っていると、博お兄さんが言ってきました。
兄「ともみちゃんは、男の人のを見るのは初めてかい?」
と「………」
私は何も言えませんでした。
恥ずかしさと、驚きと、恐怖が一緒になっていました。
恐る恐る指の隙間からもう一度見てみると、やっぱりちょっと怖かったです。
子供のと、大人の人のとでは随分違うのだと初めて知ったのです。
と、博お兄さんはいきなり私の手を掴むとあろうことかその黒い物体に触らせたのです。
兄「ほら、触ってごらん」
と「い、イヤーーー!」
私はどうしてもそれが未知の不気味な生命体に見えたのです。
余りにも気持ち悪いそれを触ることなど出来るわけがありません。
私は必死で抵抗しました。
けれども、博お兄さんの力は強く、無理矢理触らせています。
兄「どうだい? 触った感想は?」
と「や…気持ち悪いよ…」
汚らしく生えた毛に、芋虫のような上を向いた物。
本当に気持ち悪くて、今にでも涙が出そうでした。
兄「ほらほら、ともみちゃんに触られてどんどん大きくなっていくよ」
と「うぅ……」
博お兄さんの言うとおりそれはどんどん大きくなっていました。
何で大きくなるのか不思議な気持ちもあったけど、やっぱり気持ち悪いものを凝視することはできませんでした。
私は段々、さっきまでとは違う博お兄さんに、恐怖を覚えていました。
私はすっかり抵抗する気がなくなり、お兄さんのされるがままだったのです。
と(ユッコ……早く帰ってきて…)
私はユッコに助けを求めていました。
けれども、もしこんなところを見られたら……そんな思いもありました。
私がそんなことを考えていた時のことです。
兄「ともみちゃん、それじゃあ手で出してくれる?」
と「え…?」
博お兄さんの手が止まり、これで終わりかと胸に希望を抱いていたら、お兄さんが何か言ってきました。
けれども私は、何のことだか分かりませんでした。
兄「こうやって手で動かしてくれればいいから」
博お兄さんは、自分でそれを触って動かしていました。
私は何をしているのか分からず、ただボーっとそれを見ていたのです。
でも、もしかしたらそれをすればお兄さんは解放してくれると私は思いました。
なのでお兄さんの言うとおり、手でその気持ち悪いのを触って動かしてみました。
と「…うっ……」
大きくなったそれを俯いて触わり、動かすとその形がはっきりと分かり、ますます気持ち悪くなってきました。
兄「ああ……気持ちいいよ…その調子で……」
それとは対照的に博お兄さんは、気持ちよさそうな声をあげていました。
でも私にはこれが気持ちいいことなのか分かりません。
ただ、お兄さんに言われた通りにやっているのです。
そして2分くらいやっていると手が疲れてきました。
私は懇願する思いでお兄さんに尋ねました。
と「あ…あの……まだ…ですか?」
兄「あ、うん、もう少しだから…」
お兄さんはそう言うと私に続けさせます。
私はその言葉を信じて手を動かし続けました。
そして暫くしたその時です。
お兄さんの体がビクッと反応して叫びました。
兄「で、出るよ!!」
と「え……え!?」
私は何なのか分からずにそのまま動かし続けていました。
と、突然!!
何かがそこから飛び出すのが分かりました。
と「きゃっ!!」
勢いよく飛び出したそれは、私の顔や手に飛び散りました。
瞬間的に手を離した私は、頭の中が真っ白になり、一瞬パニック状態になってしまいました。
そして博お兄さんは、自分の手で更に動かしてはまだ何かを出しています。
ずっと目を瞑っていて、やっと止まったと思ったら辺りを異臭が立ち込めていました。
と「うっ……変な臭い…」
目を開けて見てみると、博お兄さんのから出た何かは、私の手や顔だけでなく、ソファーや絨毯にまで飛んでいました。
その飛び出たものは、なんだか白い液体でした。
ドロドロしてて、熱くて、臭くて、とにかく気持ちの悪い液体でした。
たまらず、私は博お兄さんに言いました。
と「ひ、ひどいですよ……」
兄「ゴ、ゴメン……ともみちゃんの手が気持ちよくて…」
博お兄さんは力が抜けたようにソファーに座りながら謝りました。
解放され、徐々に平静を取り戻しつつあった私は、初めて見るこの液体について聞いてみたのです。
と「あの…これ……何ですか?」
兄「…ああ、これは精液って言って、気持ちよくなると出てくるんだよ」
と「せ、せいえき……」
その言葉に私はちょっとびっくりしてしまいました。
その言葉は、学校で習ったことがあります。
けれども、実際にこの目で見ることがあるなんて、思ってもみなかったのです。
兄「ともみちゃんが上手で気持ちよくしてくれたから出たんだよ」
と「そ、そうなんですか…?」
兄「うん、すごく気持ちよかったよ」
その言葉に、何故か私は嬉しくなってしまったのです。
と「ああやると、えと…せ、せいえきが出るんですか…?」
兄「うん。 でも手でやっても出るけどそこを使っても出るんだよ」
と「え? そこ…?」
博お兄さんは、にんまりと笑って言いました。
けれども私には『そこ』というのがわかりませんでした。
兄「うん、そうだよ。 ともみちゃんの『ここ』を使って、ね」
と「……え…?」
博お兄さんが指差したのは、そう、紛れも無い私の大事な所でした。
ちょっと、本当にちょっとだけ興味が湧いてきた私は、博お兄さんに言いました。
と「ほ、本当に『ここ』でやっても…せ、せいえきが出るんですか…?」
兄「うん、すごく沢山、ね」
恥ずかしさで、思わずはにかんで私は頷きました。
それは、暗黙の了承だったのです…。
次回へ続く!!