ゼニゴケ


夏の盛りの暑い朝だった。

「美卯〜、いるか〜?」

部屋越しに妹を呼ぶ兄。

「・・・・・・。」

返事が無い・・・。

「もしかして寝てるのか? 入るぞ〜。」

兄が戸を開け入ってゆく。
案の定、妹の美卯は寝息を立ててすやすや眠っていた。

「しょうがないな、昨日遅くまで勉強していたんだな。」

美卯は中学1年の12歳。
小学校の頃は成績不振だったので中学からは頑張るということで、
毎日のように遅くまで勉強するようになっていた。
昨日もテストが近いということで夜中までやっていたのだった。
兄は美卯のベッドの端に腰を下ろす。
見ると、まだ幼さを残した妹の寝顔が近くにある。
それを見ただけで兄の脳は興奮してしまう。
と、その視線に気付いたのか、美卯がうっすらと目を開けた。

「・・・ほえ・・・? お兄ちゃん・・・?」

寝ぼけ眼で見上げる美卯。
まだ夢見心地なのか目を開けたかと思うとまた閉じてしまう。

「美卯、もう朝だよ。 そろそろ起きて朝ご飯食べないと。」

兄は優しく妹に言う。

「・・・う〜ん・・・食べる〜・・・。」

目を閉じたまま間の抜けた返事をする。

「ほら、しっかりしな。」

寝たままの美卯の体を起こす兄。
起こされても尚も起きようとしない美卯。

「じゃあお兄ちゃんが着替えさせてあげるよ。」

いつまでも起きない美卯に悪戯に言う。
美卯のパジャマのボタンに手を掛ける。
すると、流石にそれには気付いたのか美卯が目を開けた。

「・・・お兄ちゃん?」
「ああ、やっと起きたか。 ほら、もう朝ご飯だから着替えて。」

兄が着替えを催促する。
が、美卯は嫌そうな顔で兄を見つめる。

「・・・お兄ちゃん? 見られてたら着替えられないよ・・・。」
「あ・・・ゴメンゴメン、じゃあ下で待ってるから。」

そう言うと兄は部屋を出て行った。


そしてすぐに美卯も降りてきた。

「おお、来たか。 じゃあ食べようか。」

朝食はハムエッグにトーストと牛乳とサラダ。
よくある朝食のメニューだ。

「これ、お兄ちゃんが作ったの?」
「ああそうさ、僕だって一応一人暮らししているんだもんな。」

そう、兄は大学生。
大学へ通うにはちょっと無理だということでアパートを借りて一人暮らしをしている。
今はちょうど夏休みで実家へ帰ってきていているのだ。
妹の美卯も夏休み。
両親は共働きで家に居るのは兄と妹の美卯だけなのである。

「さあ、早く食べちゃって勉強しようか。」
「うん。」

向かい合って食事をする。
今日は美卯の勉強を見てあげることになっている。
なので二人はそそくさと食事を済ませて美卯の部屋で勉強を開始した。



「お兄ちゃん、ここが分かんないよ〜。」
「どれどれ。 ああ、これは左辺の]を右辺に移項してそのまま計算するんだよ。」
「ほぇ〜、そうなの〜?」

勉強を開始して20分、夏休みの宿題に取り組む二人。

「あ、ホントだ、出来た!」
「だろ? この手の問題は同位項をまとめるとこがポイントなんだ。」
「へぇ〜、お兄ちゃんって頭いいんだ〜。」
「そりゃあ一応大学生だもんな。 これくらい分からなきゃ落第だよ。」

こうして美卯の苦手な数学から片付けた。

「じゃあ次は理科〜!」

ちょっとはしゃぐ美卯。

「理科はどこまでやってあるんだ?」
「え〜とね、ゼニゴケのとこ〜。」
「ゼニゴケ・・・? それって確か一番最初にやるとこじゃないか?」
「そうだよ〜、一番最初だよ。 理科はまだ何も手をつけてないから。」

向かい合って勉強している二人。
夏の暑い日の朝に、クーラーのきいた部屋で勉強をする。
なんか充実しているというか良い気分になれる。
兄はそう思っていた。

「ねぇねぇお兄ちゃん、ゼニゴケの雄株と雌株の違いって何?」
「え? そうだな〜、胞子を作る器官があるかないかじゃないか?」
「ほうし・・・?」
「やんなかったのか? 種と一緒だよ。 子孫を残すために必要なんだ。」
「・・・そうなんだ・・・。」

美卯が静かに言って俯いてしまった。

「あれ? 美卯、どうしたんだ?」

顔を紅くして俯いてしまった美卯を心配する兄。

「・・・えと、それってせーしと同じなの・・・?」
「・・・え?」

突然の言葉に兄は驚いた。
まさか妹から『せいし』という言葉が出るとは。

「ほうしって子供を作るために必要なんでしょ?」
「・・・まあ、そうなるかな?」
「じゃあ、せいしと一緒だよね・・・?」
「うん、そうだな。」

聞き間違えではなかった。
妹は『精子』という言葉を口にしたのだ。
そのものの性質を理解した上で口にしたのだ。
恥ずかしそうにもじもじする妹に兄が言った。

「美卯、その精子ってものを見てみたいかい?」
「・・・え?」
「精子って見た事ないでしょ?」
「・・・うん・・・。」
「じゃあ見せてあげるよ、赤ちゃんの素を。」

そう言うと兄はズボンを脱ぎ始めた。
その様子を唾を飲んで見守る美卯。
ズボンを脱ぎ、トランクスも脱いでゆく。
と、小さいままのモノが姿を現した。

「あっ・・・。」

その現れた見慣れぬ物に美卯が声を上げた。
紅く染まった頬から、いかに恥ずかしいかが伺える。

「美卯はこれを見るの初めてかい?」
「・・・うん・・・。」

皮の剥けたそれは美卯にとって見るのは初めてのようだ。
根元も毛に覆われ、見るからにグロテスクなモノ。
妹に見られていると思うだけで自然と勃起してくる。

「ああ・・・大きくなった・・・。」

その様子が不思議なのか、美卯は目を丸くして見始めた。

「じゃあ精子を見せてやるからな。」

そう言って兄はモノを扱き始めた。
その様子を恥ずかしながら興味深げに見つめる妹。
兄妹とういう壁を取り払うかの如く兄がマスターベーションをする。

「・・・うぅ・・・。」

時々溢れる呻き声。
立ちながら自慰する兄。
それを見守る妹。

「・・・お兄ちゃん・・・気持ちいいの?」
「おう・・・すごく気持ちいいぞ〜!」

その様子を見ていた美卯が言う。
性知識は殆ど無いが、学校で習った範囲で考えを巡らす。

(ああやってこすると気持ちよくなって精子が出るんだ〜。)

目の前で繰り広げられている光景と脳の知識とが結びつく。

「ああっ! ・・・そろそろ出るよ・・・。」

兄が言うと美卯はまた唾を飲み込み、未だ見ぬ射精に備える。

「美卯! 手を出して!!」
「え!? こ、こう?」

美卯が両手を差し出したその瞬間!
兄は絶頂を迎え、射精した。

「うお〜〜〜!!」
「きゃぁっ!」

大量の精液が美卯の手の平に注がれる。
ドピュっと、ドクドクと小さな柔らかい手に精液が収まってゆく。

「あああ〜・・・熱いよ・・・。」

何度も脈打ち、ありったけの精を放出する。

「・・・たくさん出てる・・・。」

やっと射精が止まり、ホッと溜息をつく兄。
妹は想像以上に出た精液に戸惑っている。

「精子ってこんなにたくさん出るんだ・・・。」

手に受けたままの美卯。
その手の指の隙間から精液がポタポタと垂れる。

「どうだい? これが精液だよ。」
「え? 精子じゃないの・・・?」
「うん。 この液の中に何億もの精子がいるんだよ。」
「ほぇ〜、そんなに精子がいるの〜・・・?」

億という単位を聞いてじっと手に受けた精液を見つめる。

「あう〜・・・なんか変な臭いがするよ〜・・・。」
「ははは、精液ってそういうもんなんだよ。」
「それに全然精子見えないよ・・・?」
「当たり前だよ。 精子ってのは目に見えないんだ。」
「そうなんだ・・・。」
「じゃあちょっとその精液舐めてごらん?」

手に受けた精液を何ともいえぬ恍惚とした表情で見つめる妹に言った。

「え? 舐めても大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。 飲んだって大丈夫なんだから。」
「ええ・・・こんなの飲むの?」

明らかに嫌そうな顔をして兄を見上げる。
そして精液をじっと見つめると、意を決したようにぺロッと舐めた。

「・・・うぐぅ・・・何これ・・・変な味〜・・・。」
「はは、美卯にはやっぱりまだ早いようだな〜。」

その未知との遭遇に美卯は明らかに嫌悪感を抱いていた。

「さて、もう精液も見終わったことだし、次やろうか。」
「え? ・・・次?」

その言葉によからぬ想像をする美卯。

「何言ってるんだ。 勉強の続きをするんだよ。」
「あ、ああ、そうだね・・・。」

ホッと胸を撫で下ろす美卯。
兄妹での関係を持ってしまってはまずいと美卯の頭が判断したのだった。
と、兄の言葉はまだ続いていた。

「性の勉強をな・・・。」
「・・・・・・え?」

こうして美卯の初舐めは幕を閉じたのでした。




                      つづく・・・?



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