理性と楽園


 次に雅博は頭を洗い始めました。
置いてあったシャンプーを適量手に取ると、ふんわりとしたいい香りが漂ってきました。
千佳と同じシャンプーを使えるんだと思うと、何とも言えないいい気分になる雅博。
そして頭をゴシゴシと洗い始めました。

美羽「お兄ちゃ〜ん」
雅博「ん……?」

雅博が目を瞑って頭を洗っていると、美羽が声をかけてきました。

美羽「背中流してあげようか?」
雅博「え? いいよ、大丈夫だから…」
美羽「だってまだ洗ってないでしょ? 遠慮しなくてもいいよ」
雅博「……ん、じゃあお願いしようかな」

雅博は目を瞑ったまま美羽にお願いしました。
美羽のさっきの話を聞いて、お兄ちゃんとかお姉ちゃんの背中を流してみたいのだろうと思ったのです。
でもどちらかと言うと雅博も小学生の女の子にそういうことをしてもらいたいという気持ちがあったのです。
雅博が頭をゴシゴシしていると、美羽が湯船から上がり後ろに来るのが分かりました。
そして雅博は手を止めて美羽の背中流しを待っていました。
と、美羽の手が触れるのが分かりました。
けれども、美羽の手は背中ではなく、あろうことかエレクトしているものを触っていたのです。
余りの事に雅博は目を見開いて言いました。

雅博「ちょ、ちょっと!! どこ触ってるの!?」
美羽「すごい……こんなに固くなってるんだ……」

雅博は勢いよく振り返りました。
けれども、シャンプーが目に入り目が沁みる雅博。
目が開けられなくなった雅博は、急いで洗い流そうとしますがパニック状態になっていてお湯を出せなかったのです。

美羽「お兄ちゃん面白いね、慌てちゃって」
雅博「うう、シャワーの蛇口はどこだー!」

すっかり美羽に弄ばれてしまった雅博。
なんとかシャワーで頭を流すことができました。
そして、今尚後ろで触っている美羽に言いました。

雅博「…そろそろいいでしょ?」
美羽「ダメ、もっと」
雅博「……女の子がそういうことしたらダメなんだよ…?」

ここは良き兄として妹を諭さなければなりません。
でも雅博の股間は正直でした。

美羽「でもお兄ちゃん、ずっとおっきいままだよ…?」
雅博「……美羽ちゃんが触ってるからだよ」
美羽「じゃあずっと触ってよっと」
雅博「だから女の子がこういうことするの良くないよ…」
美羽「でも大人の女の人は好きな人にしてあげるでしょ?」
雅博「えっ!? ……どうしてそういうこと知ってるの…?」
美羽「お姉ちゃんが教えてくれた…」
雅博「…信恵ちゃんが……?」

雅博は驚きました。
信恵がそういうことを教えるような人だとは思わなかったのです。
雅博はなんとか美羽の手を離すとちょっと聞いてみました。

雅博「なんでそんなことを教えてくれたの…?」
美羽「あたしが信恵お姉ちゃんの部屋でエッチな本を見つけて…それでナイショにするかわりに色々聞いたの」
雅博「……もしかして千佳ちゃんも?」
美羽「ううん、ちぃちゃんは自分の部屋でマンガ読んでたからいなかった」
雅博「………美羽ちゃんってそういうのに興味あるの…?」
美羽「……ちょっと…」
雅博「………そうなんだ…」
美羽「……」

なんだか変な空気になってしまいました。
雅博の心のどこかで、悪魔が囁いていました。
後ろで全裸で膝立ちしている美羽。
その美羽はエッチなことに興味を持っているというのです。
絵に描いたようなシチュエーションに、雅博の倫理は徐々に崩壊していきました。

雅博「そっか……美羽ちゃんも年頃の女の子だもね」
美羽「え…急にどうしたの?」
雅博「ゴメンね、美羽ちゃんの気持ちも考えないで…」

そう言うと雅博は体を反転させて言いました。
目の前には、成長始めの美羽の体がありました。
ほとんど平らな胸に毛も生えぬ一本のスジ。
くびれの無い体つきは、小学6年生にしてはやや成長が遅い感がします。
そして雅博は、そんな美羽の前で腰に巻いていたタオルを外しました。

美羽「えっ……え?」
雅博「美羽ちゃんの好きなようにしていいよ」

美羽が雅博の顔とものを見比べています。
やや紅潮した頬は、未だ健在でした。

美羽「え…いいの?」
雅博「うん…美羽ちゃんのためだもん。 僕も一肌脱ぐよ」
美羽「……もう脱いでるじゃん…」
雅博「いや…そういう意味じゃなくて…」

ドキドキしていた雅博も、美羽のボケでちょっと緊張が和らいだようです。

美羽「じゃあ触ってみるよ…」
雅博「うん……」

美羽は天井を向いているものを触り始めました。
両手で、包み込むように優しく触っていきます。
それだけでも興奮してくる雅博。
昼間、千佳の前で出したのに興奮は昼間以上に感じられます。
そして雅博が美羽のぎこちない手つきに呻き声をあげていると、美羽が聞いてきました。

美羽「お兄ちゃん…痛いの…?」
雅博「ううん、逆だよ…気持ちいいんだよ……」
美羽「こんなんで気持ちいいの?」
雅博「うん……できればもっとこういう具合にやってくれると嬉しいな」
美羽「…なんかやらしい手つきだな〜…」
雅博「はは、美羽ちゃんのやってることはもう十分やらしいことだよ」
美羽「む〜、あたしやらしくなんかないもん!」

美羽は雅博に言われた通り手を上下に動かしています。
一度射精したのにもう限界が近づいていました。
雅博の楽園は、再び訪れようとしていたのです。


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