サラダうどん


 その後、千佳は雅博の白濁液で汚れた手を洗いに部屋を出て行きました。
残された雅博は、千佳の部屋で一人思索に耽っていました。

雅博(あ〜……やっちゃったよ……勢いとはいえやっぱまずいよな……。
   まだ会って間もないってのにあんなことを……しかも相手は小学生だよ…警察沙汰になったらどうしよ……)


雅博はなんとも言えぬ罪悪感と不安感に駆られていました。
小学生相手に猥褻行為に及んでしまったことを後悔しているようです。
社会的に見れば雅博のしたことは許されることではありません。
もしもこのことが発覚したら懲役刑は免れないでしょう。
雅博がそんな重圧に押しつぶされそうになっていると、千佳が戻ってきました。

千佳「ただいま〜」
雅博「あ、お帰り、千佳ちゃん……」

雅博は千佳の様子を伺っています。
先ほどは快感の余韻に浸っていて千佳の顔色を伺ってる余裕はありませんでした。
今は興奮も落ち着いて千佳の顔色を伺うことができます。

千佳「なんか手についたのがいつまでも取れなかったよ」
雅博「あ…ゴ、ゴメンね……余りにも興奮してたから千佳ちゃんの気持ち全然考えなくて…」
千佳「うん、いいよ。 ……私もちょっぴり興味あったし…」

千佳は特に怒っている様子も無く、ちょっとはにかみながら雅博に笑いかけました。
その千佳の姿は余りにもかわいく、雅博の脳天を直撃しました。
もうすっかり千佳の虜になってしまったようです。

千佳「でも……あんな風に出るんだね…勢いよく…」
雅博「いきなり出てびっくりしちゃった?」
千佳「うん…もっとダラ〜って出てくるのかと思ってた……学校では教えてくれないし…」

千佳はどうやら射精という不思議な現象に興味を持ったようです。
年頃の女の子だからでしょう。
異性や性的なことに興味をもってもおかしくないのです。
初めての体験に、千佳の眼はどこか輝いて見えているようでした。
そして雅博は、千佳にお願いするように言いました。

雅博「あ…あのさ千佳ちゃん……」
千佳「えっ? なぁに?」
雅博「さっきのことなんだけど……誰にも言わないでくれるかな…?」
千佳「あ、う、うん…もちろんだよ……」

どうやら千佳はさっきのことは内緒にしてくれるようです。
その言葉を聞いて、雅博はホッと胸を撫で下ろすのでした。
そして千佳は雅博の顔を見るとにっこりして言いました。

千佳「二人だけのヒミツ…だね?」
雅博「う、うん!」

そう言うと二人とも微笑みました。
別に何かが可笑しかったからではありません。
エッチなことをしたというヒミツを作ることにちょっと恥ずかしい気持ちがあったからです。
お互いにあった見えない壁が、取り除かれたような、そんな気分になっていたのです。
と、丁度その時、誰かがドアをノックする音が聴こえました。
そして部屋に信姉が入ってきました。
雅博と千佳にとって、さっきまであんな行為をしていた部屋に、信姉が入ってくるのはちょっとドキドキものです。
その二人の様子に信姉は気付いていないようです。

信恵「もうすぐ昼だけど飯はどうする? 何か買ってこようか?」
千佳「あ、うんお願い」
信恵「じゃあセブンでいいか。 で、何にする?」
千佳「私サラダうどんと玉子〜。 お兄ちゃんは?」
雅博「あ、じゃあ僕も千佳ちゃんと同じでいいよ」
信恵「分かった、じゃ行ってくる」

そして信姉は出て行きました。
二人はなんとなくお互いに微笑み合いました。
この部屋にはなんとも言えぬ恥ずかしさが漂っています。
春の、日差しの強い麗らかな陽気心地よく感じる雅博でした。


 その後千佳と雅博が話をしていると、雅博の座っていた場所の後ろの窓がいきなり開きました。
その音にびっくりする雅博。

雅博「うわっ! な、何!?」
美羽「おっす!」
雅博「み、美羽ちゃん!?」
美羽「ん? なんだ?」
雅博「美羽ちゃんどうしてこんなとこから…?」
千佳「あれ? 言ってなかったっけ? みっちゃん家隣だからよくここから入ってくるんよ」
雅博「そ、そうなの……びっくりした…」
美羽「そんなことよりもう昼食べた?」
千佳「まだ、今お姉ちゃんが買いに行ってる」
美羽「あたしの分は?」
千佳「あんたの分は無いよ」
美羽「なんで?」
千佳「いや、なんでって…」

と、その時、信姉が帰ってくる音が聴こえました。
そして信姉が千佳の部屋に入って来たのです。

信姉「ただいま〜」
千佳「おかえり〜」
雅博「おかえり」
美羽「おかえり〜〜」
信姉「……こんなこともあろうかと余分に買ってきた」
美羽「さっすがお姉ちゃん、分かってるね〜」

信姉は昼になると美羽が来ることを見越して余分に買ってきたのです。
その様子を見た雅博は心の底から感心していました。

千佳「サラダうどん、これ美味しいんだよね〜」
雅博「千佳ちゃんもこれ好きなんだ、僕も好きなんだ〜」
千佳「へ〜、そうなんだ〜」
美羽「う〜、あたしもサラダうどんがいい〜」
信姉「贅沢言うな、お前のはこれな」
美羽「何だよ、ブリトー3種類って…」
信姉「食わないならよこせ」
美羽「う〜、末代まで呪ってやる〜」

すっかり賑やかになった部屋でお昼ご飯を食べます。
雅博はなんとも言えないいい気分になっていました。
食べなれたサラダうどんの味が、今日はいつも以上に美味しく感じられる雅博でした。



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