罰ゲーム


 千佳が部屋に戻るなり誰か来客がありました。
インターホンが鳴り、千佳は急いで部屋を出て行きました。
そして……千佳は美羽を連れて戻って来たのです。

千佳「………来ちゃった…」
美羽「お、もう来てたのか、ロリコン」
雅博「あ〜、だから違うっての!」

今度は美羽も加わり、3人になりました。
千佳は美羽の分のジュースを取りに1階へと降りていきました。

美羽「で、ちーちゃんに何をした?」
雅博「は?」
美羽「だからちーちゃんに何をしたかのか聞いてるんだ」
雅博「いや、何もしてないよ」
美羽「うそ……だってちーちゃん泣いてたもん」
雅博「えっ!? なんで泣いてるの…?」
美羽「お前がちーちゃんにいたずらしようとしたんだろ?」
雅博「だからそういうことはしてないって!」

美羽は怪しい目つきで雅博を見つめます。
一方無辜の雅博はどうすれば信じてもらえるのか困ってしまっています。
そこへ千佳が戻ってきました。

雅博「あ、千佳ちゃん、助けてよ…」
千佳「え、何? どうしたの?」
雅博「美羽ちゃんが何もしてないのに僕のことをいじめるんだ…」
千佳「いじめる…?」
美羽「こいつがちーちゃんにいたずらしたことを吐かせようと思って」
千佳「だっ! 何なのそれ…!?」
雅博「僕は何もしてないよね? もしかしたら僕の記憶が飛んでたとか…」
千佳「お兄ちゃんは何もしてないよ。 みっちゃん、そういうこと言うのやめなよ」
美羽「だって昨日会ったばかりでもうちーちゃん家に入りびたりじゃん」
千佳「入りびたりって……。 まー昨日会ったのはそうだけどもうお友達になったんでしょ? みっちゃんも」
美羽「まあな。 でもこういうのはいつ狼になるかわからないよ」
雅博「狼って…」
千佳「お兄ちゃんはそんなことしたりしないよ。 ね?」
雅博「え、あ、うん……多分…」
千佳「え…多分?」
雅博「あ、いや、しないよ、絶対! うん、しないよ!」

雅博は強く否定しました。
雅博も男です。
何かのはずみでということも無いとも言い切れなかったのです。

千佳「まあそれはいいとして何して遊ぼっか」
雅博「そうだね、トランプとかある?」
千佳「うん、あるよ」
美羽「お前ら休日の朝っぱらからトランプだ?」
千佳「じゃあいいよ、みっちゃんはやらなくても」
美羽「やらんとは言ってない、やらせろ」
千佳「だったら黙ってろ」
美羽「……はい」
雅博「はは、二人は仲いいんだね〜」
千佳「まあいいと言えばいいし悪いと言えば悪いかな」
美羽「ちーちゃんはあたしの唯一無二の親友だからな。 手出したらただじゃおかんからな」
雅博「はいはい、分かってますって」
千佳「それじゃあ何やる? ポーカー? 大貧民?」
美羽「サッカーしようぜ、サッカー」
千佳「外へ行きなさい」

結局3人で大貧民をやることにしました。

千佳「やった〜、大富豪だ〜!」
雅博「……大貧民だ…」
美羽「あんた弱いな。 まるであんたの将来を見てるようだ」
雅博「うう…将来大貧民なんてやだよ…」
千佳「あ、そうだ! ただやっても面白くないから罰ゲームしない?」
美羽「お、いいね」
雅博「じゃあどんな罰ゲームにしようか」
千佳「そうだね〜、丁度お菓子が無いから近くのコンビニまでお菓子買いに行ってくるってのは?」
美羽「よし、じゃあそれでいくか」
千佳「じゃ次からね。 また最初からやろ」

もう一度初めからやり直すことにしました。
今度は罰ゲーム付きです。
油断はできません。
雅博も気合を入れてゲームに望みました。
結果は……

千佳「やった〜、また大富豪だ〜」
雅博「よかった…今度は大貧民じゃないよ」
美羽「ウソだ……こんなのウソだと言ってくれ!!」
千佳「ウソじゃねぇよ、早く買って来い」
美羽「う〜、じゃああたしの好きなお菓子買ってくるからな!」
千佳「別に何でもいい、早く買って来い」
美羽「くそ、覚えてろ!」

美羽はそう言葉を残して部屋を出て行きました。
するとすぐに静けさが戻ってきました。

千佳「ちゃんと買ってくるかな〜」
雅博「うん、なんか心配だね…」
千佳「まあ別に罰ゲームだからね。 行くだけでもいいし」

千佳は伸びをしてベッドの上に寝転びました。
美羽が戻ってくるまで部屋には2人きりです。
2人きりだと思うと千佳のことを必要以上に意識してしまう雅博。
ベッドの上にうつ伏せになっている千佳の体を、ちらちらと横目で見る雅博。
男として、いや、ロリコンとしてどうしても目が行ってしまいます。
そして堪らなくなった雅博の理性は、失われて行きました。
ベッドの上の千佳の体に、そっと手を伸ばしました…。


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