零 〜zero〜





 あなたは『零〜zero〜』というゲームをご存知だろうか?
このゲームはテクモという会社が制作した和風ホラーゲームである。
簡単にゲームの概要を説明するとある地方で行われていた儀式を調べに
氷室邸へ来た民俗学者がある日行方をくらませた。
そこで、主人公の兄がこの学者の後を追って氷室邸へ来る。
けれどもその兄も消息を絶ってしまうことに・・・。
そこで主人公の雛咲深紅(ひなさきみく)が居てもたっても居られず兄の後を追って氷室邸へやってくる・・・。
そこで主人公を待ち受ける霊達・・・そして謎の儀式とは・・・?


 それではこのゲームの特徴を説明しよう。
まず、このゲームの特筆すべき点はその怖さである。
ホラーゲームは数あれど、このゲームの怖さは他に例を見ないのではないか。
ゲームが始まると氷室邸の内部を探索することになるのだがその屋敷がまた怖い。
長い間人が住むことの無かった屋敷内は荒れ放題で、不気味な雰囲気が辺りを包む。
CGであることを微塵に感じさせないその屋敷内の荒れ具合・・・。まさに絶景である(笑)
それが純和風の屋敷であるから、日本人の心を程よく揺さぶってくれる。
更に怖いことに、何故か真夜中で辺りは真っ暗・・・。
辛うじて持っている主人公の懐中電灯と、何故か所々灯っている蝋燭が頼り・・・。
自分的には日本人にはやっぱり日本独特のホラーの方が怖く感じる気がする・・・。
とまあ歩き回るだけで怖いゲームなのである。


 次にサウンド。このゲームの売りの一つにこのサウンドがある。
BGMは物々しい雰囲気で、恐怖をかき立てる。
そしてどこからともなく聞こえてくる読経や霊達の声・・・。
本当に一人で屋敷内を肝試しをしている感覚になること間違いなし!


 そして霊との戦闘は常に手に汗握ってしまう。
霊との戦闘は射影機と呼ばれる特殊なカメラで霊を撮影して倒す。
しかしこのカメラ、慣れるまでは扱いが難しい。
霊を撮影することばかり考えているといつの間にか霊に追い詰められてダメージを食らってしまう。
逆に怖がってばかりいると霊はいつまで経っても倒せない。
慣れれば簡単だけれど、慣れるまでは霊との間合い取りに重点を置いたほうがいい。
霊にもいろんな霊がいて瞬間移動する霊もいるから慣れるまでが大変、ってなんか攻略じみてきたな(笑)
話を戻すと、このカメラにはフィルムがあってそのフィルムも数に限りがある。
一応最弱の除霊力を持つフィルムは無限に補給できるが強い霊には殆ど効果がない。
そこでフィルムの使い方もこのゲームでは鍵になる。
また、回復アイテムも貴重なので慣れないうちの序盤にたくさん使ってしまうと後半苦労してしまう。
そうならないように腕を磨きましょう(゜∀゜)


 最後に、このゲームをプレイする上で注意すること。
このゲームは真っ暗な室内でヘッドホン(またはイヤホン)をしてプレイしましょう。
これは零シリーズの鉄則です。
更なる恐怖があなたを襲いますよ(´ω`)
加えて大画面のテレビだともっとすごいことに・・・。
そしてもう一つ、1時間以上の連続プレイはやめましょう。
心臓がついていきません・・・。
それに体にも目にも悪いです。30分くらいがベストですかね。
そして、くれぐれも一人で本当に肝試ししないで下さいね。
霊をナメてはいけません。少なくとも3人以上で行きましょう(笑)


〜リンク〜
零〜zero〜オフィシャルページ






零 〜紅い蝶〜


 零の最新作、紅い蝶は、前作とは当然のことながら違う物語である。
だが、共通のキーワードとしては『儀式』がある。
簡単に概要を説明すると、双子の姉妹、繭(まゆ)と澪(みお)が、
小さい頃住んでいた村がダムの底に沈められてしまうと聞き、その思い出の場所を訪れる。
村に続く道沿いには沢がある。そこは、繭の足を悪くしてしまった場所でもあった・・・。
澪がふと、そんな回想をしながら沢沿いの道を歩いていると、いつの間にか繭の姿が消えていた・・・。

         「・・・お姉ちゃん?」

ただならぬ空気が辺りを包む・・・。
と、どこからか紅い蝶が舞って来た。その蝶にふらりとついて行く繭。
そんな繭の後姿が、着物の女性と重なって見える澪。
木々の合間から見える灯火を掲げた人の列・・・。
それを追って澪は、不気味な雰囲気の村へとやってくるのであった・・・。


         地図から消えた村…

そしてその村にはもう人の気配が無く、ただならぬ物々しい雰囲気が漂っていた・・・。
昼間でも闇が包むその村には、嘗てここで行われていた儀式で犠牲になった双子の霊が・・・。
そう、この村は双子の信仰が深く根付いた村で、双子が生まれると儀式の生贄として捧げられていたのだ。
そんな悲劇のあった村だけに、あちこちに成仏しきれない霊たちが怨念を抱いて現れる・・・。
そして、所々に現れる紅い蝶・・・。
・・・その紅い蝶の導く先には一体何が・・・?


紅い蝶は前作よりも更に怖い・・・。期待を裏切らない怖さだった・・・。
まず、前作と違うところは主人公は双子の姉妹という点。
繭と澪を操作することになるのだが、9割以上は澪を操作することになる。
その時は繭は後ろからついてくる。(下写真参照)
繭を操作する時は何故かいつも繭一人で、澪を置いてどこかへ行ってしまう。
なので双子といってもいつも二人いるのかというとそうでもない。
二人いれば怖さも半減するかもしれないが、一人になった時の恐怖は倍以上。
それが今回の恐怖の特徴とも言える。
また今回は懐中電灯がアイテムとして登場するので、手に入れるまでは本当に真っ暗・・・。
手に入れてからも途中何故か点かなくなったりすることも・・・。
只でさえ暗いのに、懐中電灯無しとは・・・とことん気持ちも暗くなるものだ(笑)
そして、今回は舞台が一つの村。前作は一つの屋敷だったが、今度は複数の家々が集まった集落。
恐怖・好奇心はそれ相応のものになっている。


 もう一つ、前作と違うのは霊との戦闘シーン。
前作よりも操作が少し難しくなっているので、初心者には辛いかもしれない。
けれども、中・上級者ならば前作よりも高得点を狙いやすいかと思う。
今度は撮影にコンボも登場し、霊を倒しやすくなっている。
ゴーストバスターにはたまらない快感を与えてくれること間違いなし(´∀)
いろいろな効果のレンズや、前作同様の追加機能もあるので更なる戦略性が求められる。


 前作との違い、というか追加された要素としては霊石ラジオというものがある。
この霊石ラジオは霊の声が聞こえるというもの。
特定の霊を封印すると霊石を落とすのでそれを使うと霊の声が聞こえるのだ。
けれど、雑音混じりで何を言っているのか分からない物も少なくない(笑)
まぁそれが雰囲気を出しているのは確かで霊の喘ぎ声を聞いていると背筋がぞくぞくしてくる。
この霊石ラジオは物語には直接は関係しないけれど、ヒントになることもある。


では今作を評価すると、100点満点で90点というところか。
グラフィック、ムービーの質は前作よりもアップしている。
サウンドについては制作チームは特に力を入れたと言っていたが前作とあまり変わりが無い気がする。
前作も十分雰囲気が出ていたためか、今作のサウンドは特に怖いということはなかった。
ただ、霊の声や水の流れる音、ラップ音などは前作同様に随所に盛り込まれているので雰囲気は損なわれていない。
ヘッドホンプレイをしていると驚かせてくれる場面も多々ある。
夏の肝試しまでは待てない!遊園地のお化け屋敷では物足りないって人にはいいかも・・・。
で、ゲームシステムは前作よりも格段に良くなっている。 霊との戦闘も面白みが増したし、緊迫感も十分だ。 シナリオも前作よりも込んだものになっている。 が、逆にそれが複雑に感じられ物語の全体像が掴めない結果にもなっている気もするが。
前作のストーリーもまともに理解できなかった人は今作はわけ分からなくなるかも・・・。
実際僕も双子の村と言うことで登場人物も双子だったりして混乱してしまった。
頭を整理しながら進めていったほうがいいかもしれない。
それで短所といえば霊が複数出てくるシーンもあり、そこではパニくった状態になって
見えない場所で澪が足をとられてひっかかる時がある。
霊に追い込まれたときなど逃げることに必死になっててひっかかると大変なことになる。
前作にもこれはあった。でも自分の腕の未熟さの所為でもあるかもしれない。
他にはイベントがあった後にいきなり戦闘シーンに突入するというもの。
ただの霊ならいいのだが、無敵の霊(封印できない霊)が現れて戦闘シーンになるもの。
この無敵の霊は知らずに接触してしまうと即死、というものである。
初めてのときなど、その情報が無いので無理に切り抜けようとして接触してしまうことがある。
まさか即死するとは思っていないので接触してみてビックリ!!なんてことに・・・。
まあそれも演出の一種であるので有りだと思うが。
前作が80点ならば紅い蝶は90点をつけられるので是非一度プレイを勧めたい。
勿論暗い部屋でヘッドホンプレイで・・・。





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零〜紅い蝶〜オフィシャルページ

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