腐り姫というゲームをやったことのある人はいるだろうか。
このゲームはライアーソフトから発売された18禁のPCゲーム。
僕が大層感銘を受けたゲームである。
まず、どんなゲームかというと主人公の簸川五樹(ひのかわいつき)が
真夏の4日間を昔住んでいた稲荷杜(とうかんもり)という町で過ごすというもの。
この主人公、実は事故で記憶喪失になってしまいその養生のためにこの町へ来たのだった。
その事故で、愛する家族、父と妹の樹里を失ってしまった。
事故以前の記憶を失くした主人公は、その記憶を取り戻すために、
周囲の人間に流される様にして稲荷杜へやって来た。

そして、気付けば同じ日の繰り返し・・・。

先々に現れる蔵女(くらめ)という着物の少女の存在・・・。

深々と降り続く謎の紅い雪・・・。

蔵女は亡くなった妹、樹里にそっくりだった。
とはいえ、主人公は樹里の記憶も失っていた。
周囲の人間が記憶を戻す手伝いをするうちに、主人公も次第に記憶を取り戻してゆく。
すると、蔵女が樹里と重なって見えてくるようになる。
同じ日の繰り返しが、主人公の過去の忌まわしい記憶を取り戻させるのであった・・・。

 まず、このゲームをプレイした感想。
ちょっとした時間潰しになればと思ってやり始めてみた。
これまでこの手のゲームは本格的にやったことがなかったので最初は新鮮に感じた。
しかし、少しやり進めると話の単調さに飽きが来ていた。
正直言って、グラフィックもあまり好きにはなれなかった。
かなりクセのあるキャラクターや背景で、好みがわかれるのだろう。
それ故、文章は適当に読み流していた。
けれども、事態は一変した。
蔵女の登場である
ゲームのあらすじも理解せずにプレイしていたので、急に出てきた異様なキャラに度肝を抜かれた。
その時感じたときめきは、『萌』であり自分の『理想』でもあった。
今までにない風貌の少女に、僕は思わずドキッとしてしまった。
一目惚れである。
そしてそれは、今まで自分が描いてきた『理想の女の子像』でもあった。
それによくよく見てみるとその舞台がどこか懐かしい情景で、心を奪われる。
携帯電話が出てくるところから最近(2000年前後)の話なのであろう。
そんな現代に残る田舎町、そんな印象が沸々と沸いてきた。
田舎暮らしに憧れていた僕にとって、そこはまさに理想郷だったのだ。
加えて蔵女のような古の風貌の少女・・・。
これほどまでに僕の理想を再現したゲームがあったのか!! そう思うようになっていた。
また、BGMがもう最高。
全体的に雰囲気の暗い曲が多く、夏のじめじめした感じがよく出ている。
郷愁を感じさせる曲や、リズミカルな曲もありプレイする上で程よいスパイスとなっている。
BGMはゲームの印象を大きく左右する要素である。
それ故、このゲームは個人的にかなりお気に入りのゲーム。
特にお気に入りの曲は『腐り姫の伝説』という曲で、昔話風の曲調がたまらない(≧∀≦)
ちなみにこのゲームの作曲を担当したのは雑音工房NOISEという数人で運営していたサークルである。
しかし残念ながら今はもう活動を休止してしまった・・・いつか復活を望みたいですね。


 次に評価へ行こう。
先に述べたとおり、このゲームはお気に入りなので出来はかなりいいと思う。
が、まず最初に評価を減点せざるを得ない点がある。
それはバグである。
初回生産版では、プレイ進行にかかわる重大なバグがあった。
それを修正するFDが同梱されていたのだ。
これには流石に最初から士気が下がるというものだ。
まあ手を施せるバグだったのでいいけれど。
そしてバグ、というかテキストの誤字が結構あった。
最初の方は殆ど無かったけれど、後半になるとよく目立つ程の誤字が見つかった。
終いには音声とテキストの不一致も見つかった。
個人的にお気に入りのゲームなのでその程度のミスは目をつぶったけれど・・・。
デバックしていれば見つかりそうなバグなのでちょっと残念だった。
ストーリーはエロゲにはありがちな記憶喪失ネタであるが、全体的にダークな雰囲気が
漂っていて非常に陰鬱になってくる。
しかしそれがより物語の世界に引き込まれる要因でもある。
何度も繰り返し同じ日を過ごすことによって真相が見えてくる。
話としてもなかなか面白く、主人公になりきれる。
キャラクターははっきり言って蔵女(樹里)以外は好きにはなれなかった。
嫌いというわけではないのだが、好きではないという感じ。
何故か蔵女はあの世界観に非常によくマッチしており、違和感が無かった。
全体的に見るとキャラクターの評価は低め。
背景やその他グラフィックの評価・・・
背景のグラフィックはやや荒いタッチがインモラルホラーの雰囲気に馴染んでいた。
また、どこか郷愁を感じさせるそのグラフィックはGOOD。
HCGはインモラルに相応しく、妖しげな感じがよく出ている。
程よいエッチ具合で、色々なシチュエーションがあり満足度は高い。
妹、母親、恋人、従兄妹と身内のあらゆるシチュエーションがあるのだ。
インモラルというだけあって妹、恋人という禁断の関係にまで踏み込んでいる。
華やかなエッチが好きな人にとってはお勧めは出来ない。
鬼畜要素は無いのでこれが好きな人も

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