今回の暗号クイズは今までとはちょっと傾向が違う。 いかにも推理小説にも出てきそうな、そういう感じの問題だった。 それでは、早速解説していこう。 まず、今回の問題は、時計の暗号であるということ。 時計というのはよく推理物にトリックとしても使われる代物である。 その他、ダイイングメッセージや暗号にも使われる大変興味深いものである。 ここで、問題文を見てみよう。 暗号好きの時計屋の店主が…とかあるが、重要な要点は6基の時計の示す時間である。 その6基の時計の暗号が『北海道』を示している。 なので、この6基の時計の時間を何らかの変換をすればこの『北海道』という答えが得られるわけである。 では、この変換とは一体どんなものがあるだろうか? 時計にはご存知のようにアナログ時計とデジタル時計がある。 それぞれ長所と短所があるように、時計の暗号においても向き不向きがあるのだ。 アナログ時計では針の形で図形化したり、数字の位置関係を暗号にしたりできる。 一方、デジタル時計では数字の形で図形化したり、数字の組み合わせで暗号にしたりできる。 アナログとデジタル、それぞれいいところを生かして暗号化することが行われているのである。 と、ここで今回の問題について考えてみよう。 問題文からはデジタルかアナログかは分からない。 なので問題文からヒントを見つけ出して判断してみよう。 問題の肝でもある6基の時計の暗号が『北海道』を意味しているところ。 ここから6基それぞれがひらがな1文字を表わしているかもしれない、そう判断できる。 では、この6基の時計はそれぞれひらがな一文字を表わしていると仮定してみよう。 するとそれぞれの時計には以下のように文字を当てはめることができる。 6時50分…ほ 4時30分…っ 2時10分…か 1時20分…い 4時55分…ど 1時30分…う この時間を最初に見て、何か気付いたことがあると思う。 およそ10分刻みで表わされているということだ。 中には5分刻みのもあるが、6文字中5文字が10分刻みとなっている。 でもこの辺は余り深く考えず5分刻みという特殊なものもあるという程度に留めておく。 では、これは一体何を表わしているのだろうか? ここで注目したいのは暗号クイズの基本でもある同類のものはまとめる、ということだ。 この6基の時計のうち2基が4時を指している。 つまり、単純に考えるとこの2つは近縁の関係にあるということだ。 その文字を見てみると、『っ』と『ど』だ。 何か見えてこないだろうか…。 そう、2つともタ行であるということだ。 濁音や促音といった違いはあるが、どちらももとはタ行である。 ということは、この『時』というのはひらがなの『行』を表わしているものなのではないかと考える。 となると、『分』は『段』を表わしているのではないか。 そこでそれぞれの文字について見てみよう。 10分がア段、20分がイ段、30分はウ段、40分はエ段、50分はオ段を表わしていると考えられる。 そして、濁点は5分刻みで表わすことにより表現しているのだ。 ここまでくればもう簡単だ。 問われている暗号を解読するだけだ。 『 1時20分、3時40分、3時25分、11時50分、2時35分、1時30分 』 これがその暗号であるが、先ほどの要領で解読していけば簡単に解読ができると思う。 でも4つ目の11時50分が分からない、そういうことがあるかもしれない。 けれども、難しいことはない。 11時はワ行を表わしているので、その5番目、つまり最後の文字ということで『ん』が入るのだ。 以上のことから解読していくと、『いせじんぐう』という解読ができる。 そこで伊勢神宮を表わしている選択肢は、(5)神社となるのだ。 時計という身近にある素材の暗号を解読する、というのが今回の暗号クイズのねらいだった。 これも今までの暗号クイズでやってきた知識や経験で十分解ける問題だった。 基本を応用させること、それが暗号クイズの考え方だ。 |
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